火山関係用語集

火砕流
 火山灰・軽石・岩塊などがガスと混合して、地表に沿って高速で流れる現象

 火砕流堆積物

 火砕丘
 火山によって放出された火砕物が火口周辺に累積して生じた山、一般に小型で頂上に火口がある。米塚は好例。
・阿蘇 上米塚・・・スコリアを中心とした火砕物が火口周辺に累積したスコリア丘。断面がよくわかる。
・阿蘇 米塚・・・スコリアを中心とした火砕物が火口周辺に累積したスコリア丘。写真のみ

 火砕物
 火口から放出される固形あるいは半固形の岩石の総称。
大きさで分類すると
径64mm以上・・・火山岩塊
径64〜2mm・・・火山レキ
径2mm以下・・・火山灰
固結して岩石になっている・・・火砕岩(火山砕屑岩)
○火砕岩
 ・阿蘇 中岳噴火口 アグルチネート

 火成岩の分類

 火成岩は化学組成・鉱物組成等によって区分される。

 

○流紋岩
  ・阿蘇郡 一宮町坂梨 古閑の滝  坂梨溶岩
  ・天草郡 苓北町富岡の海岸 リソイダイト
  ・天草郡 大矢野町江樋戸採石場 リソイダイト
○デイサイト
○安山岩
  ・水俣市 大滝溶岩 大滝溶岩の分布 大滝溶岩について 
  ・水俣   高K安山岩と低K安山岩
  ・大口市 高K安山岩(洪水安山岩) 高熊山からの眺望  
○玄武岩
  ・阿蘇郡 白水村長尾野 長尾野玄武岩
  ・葦北郡 芦北町 大関山のソレアイト質玄武岩  
○花こう岩
○閃緑岩
○はんれい岩

 ガラス
 普通には珪酸塩溶融体が急冷して結晶せずに固化した状態をいう。黒曜石がその好例。
長陽村乙ヶ瀬の沢津野溶岩・・・ガラス質多く黒曜石に似る。

 軽石
 気泡を多量に含む軽い火山岩で、一般に淡色のもの
・長陽村川後田の草千里ヶ浜火山降下軽石層

 カルデラ
 火山地域にある大型(普通径2km以上)の凹地形。
 浸食カルデラ・・・火口が崩壊や浸食で拡大されたもの
 陥没カルデラ・・・大噴火のあと、火山体の上部が地下に陥没してできたもの

 岩脈
 鉛直に近い板状の火成岩の貫入岩体

 後カルデラ火山
 カルデラができたあとに新しく成長する火山。阿蘇カルデラでは中央火口丘。

 サージ
 気体と火砕物の混合物(噴煙)が、火口から地表に沿って砂嵐状に急速に広がる現象。水蒸気爆発・マグマ水蒸気爆発に伴って発生することが多い。ベースサージ、グラウンドサージ、パイロクラスチックサージなどの近縁語がある。
 ・阿蘇砂千里のベースサージ堆積物

 水蒸気爆発
 高圧の水蒸気でおこる爆発的噴火で、噴出物は火山ガスと既存の岩石の破片からなる。
マグマの熱によって地下水があたためられて水蒸気になる場合と、マグマと地下水が接触する場合がある。既存の岩片のほかに本質物質も放出されるときはマグマ水蒸気爆発という。

 スコリア
 気泡を含む軽い火山岩、普通は暗〜黒色のものをいう。
・阿蘇郡 阿蘇町 上米塚・・・スコリアでできたスコリア丘の構造がよくわかる。

 テフラ
 テフラとは火口からマグマが噴出するときに、ばらばらの固体となってガスとともに噴出した火山砕屑物の総称。
阿蘇 砂千里・・・・水蒸気爆発によって生じた激しい横方向のテフラの噴出によるベースサージ堆積物
阿蘇 仙酔峡下流における主に中岳から噴出したテフラの堆積物
阿蘇 外輪山北側の大観望におけるテフラの堆積物
阿蘇 外輪山北側の兜岩におけるテフラの堆積物
・長陽村川後田の草千里ヶ浜火山降下軽石層

 ブーゲー異常
 ある地点での標準重力値と測定重力値との差で、高さによる影響をのぞいたもの。地下の物質の密度分布異常を示すもので、負の異常を示す場合は地下に密度の小さい物質があることを示す。

 噴石
 火口から噴出される岩石片の総称。

 溶結火砕岩
 火砕岩の一種で、構成する火砕物が堆積当時高温を保っていたために互いに溶結したもの。溶結前の構成物質の大部分が火山灰からなるものは溶結凝灰岩とよばれ阿蘇の灰石はその好例。

 リニアメント
 線状の特徴的地形。

 クリンカー
 溶岩の表面(上面,下面,側面)にあるガサガサの破砕した部分。表面が早く冷えて固まり,内部がまだ液体の状態のときに,液体の部分が表面の固まった部分を破壊しながら流れるためにできたもの。

 自破砕溶岩
 溶岩の一部が固結した後も他の部分が流動するために、固結部が破砕された溶岩。火山角礫岩の一種になるが、破片部も含めて全部同じものからなることと、破砕が現在位置で行われることなどで、普通の角礫岩とは異なります。ちなみに、水中に噴出した溶岩では普通にみられる。