阿蘇火砕流

 阿蘇火山は、約27万年前から約9万年前までのあいだ、4回にわたって、大量の火砕流を流し出した。これは古い方からAso−1、Aso−2、Aso−3、Aso−4と呼ばれている。
 この火砕流は高温の火山ガスと岩片からなり、押し寄せてきた直後は、まだ数百度の高温であり、大変量も多いことから、おたがいにくっついたり、軽石などは重さで押しつぶされたりしてうすく引き延ばされ溶結してしまう岩石もあり、これを溶結凝灰岩という。火砕流の下底や、最上部は溶結せず、中央部が溶結している場合が多い。
 分布はAso−1からAso−4まで、カルデラを中心に分布していることから、噴出源はカルデラ内にあると考えられる。
 もっとも広範囲に分布しているのは最後に噴出したAso−4である。をへだてた天草や島原半島、山口県の秋吉台や宇部市にまでも分布している。Aso−1からAso−3までの火砕流堆積物はAso−4におおわれてしまい、わかりにくいことがおおい。
 大型の成層火山の場合、何百回、何千回という噴火活動の輪廻で山体が成長していくが、阿蘇のばあい、火砕流の活動はわずか4回(こまかくわけても10回程度)である。

滝室坂Aso−2 天草Aso−4