インテリアとは建築物の内部空間のことです。インテリア科では快適に過ごすための空間づくりの考え方や方法について学びます。例えば皆さんが自分の部屋(家族の部屋でもいいのですが)のドアを開けたところを想像してください。そこから何が見えますか?壁・床・天井・窓、カーテン・カーペット、壁に掛けてある絵画やポスター・タペストリー、ソファ・ベッド・机・いす、鉛筆立て・照明スタンド等々いろいろなものが目に入ります。インテリアではこれらをつくる(作る・創る・造る)ことを学びます。
室内空間の雰囲気は壁・床・天井の明るさ・材質・形によって決まります。それをサポートするのがカーテンやカーペットの色やデザインです。さらにアクセントとして壁に掛ける絵画等や照明があります。都市のスケールで(都市のインテリアとして)考えた場合は、建築物・造園・広告塔・標識・案内板等もインテリアの範囲と言えるでしょう。色や形のバランスからくる心理的な要素、材料の強さや機能、構造の仕組み、温度湿度・通風・日差し等の室内気候等々、人間の生活を包み込む空間として様々なことが関わってきます。
これらのことをふまえた上で、身近な空間の様々なデザインをするのがインテリアの仕事です。なお、「デザインとは、一つの『もの』をつくるのに始めから完成まで(計画・設計・施行・完成)を実行すること」であって、決して机上のものだけではありません。
快適な住空間の創造を目的として、各種(室内空間、家具、平面等)デザインと施行に関する知識と技術を学びながら、「ものがつくれるデザイナー」としての基礎・基本を身につけていきます。
資格取得については、トレース技能検定(図面を手書きで複写する技能)、レタリング技能検定(看板やポスターの文字表現の技能)、色彩検定(色の種類や組合わせ、カラーコーディネイト等の知識)、初級CAD検定(建築CADに関する知識と木造建築平面図のCAD入力技能)といった専門性の高いものと、一般的に実社会で必要な情報技術検定、ワープロ検定に力を入れて指導しています。
家具や住宅デザインのコンペティション(競技)にも積極的に参加し、毎年入賞者を出しています。また、インテリア科作品展を一般公開として毎年実施していますが、生徒ひとりひとりの作品を展示発表するので、生徒自身はもちろん保護者や一般来館者にも好評です。
社会の変化が劇しい時代となっていますが、こんな時こそ確かな力と豊かな人間性が要求されています。実習や資格取得、インテリア科作品展や各種コンペティションを経験しながら着実にいろいろな力を身につけていきます。
インテリア科には多くの木工機械、金属加工機械、塗装機械があり、いろいろな実習ができるようになっています。またパソコンもありますが、パソコンはデザインの道具の一つと考えていて、設計図を描いたり、立体を表現したり、アニメーションへ展開したりするのに使っています。
| 科目名 | 学習内容 | 学年 |
|---|---|---|
| 建築構造 | 建築物に使用する才良の種類や規格、建築物の構造の種類や成り立ちについて学ぶ。 | 1、2年 |
| インテリア計画 | 色や形のデザインについて基礎・基本を学ぶ。 | 1年 |
| 住宅の間取りや室内気候について学ぶ。 | 2年 | |
| 情報技術基礎 | ワープロ、CAD等パソコンを扱いながら情報技術力を高める。 | 1年 |
| 製図 | 線・文字の練習、家具の実測と図面化、家具の設計 | 1年 |
| 透視図の練習、家具の設計、住宅図面の模写 | 2年 | |
| 実習 | 製図板製作、製図道具入れ製作、銘々皿製作、粘土を使った立体造形実習、室内パース着彩実習、CAD実習、デザイン実習(色彩) | 1年 |
| い草スツール製作(木材)、デザイン実習(CDレーベル)サイドテーブル製作(金属)、鉄筋コンクリートベンチ製作、家具のデザインと模型製作 | 2年 | |
| インテリアエレメント生産 | 機械の種類や道具の使い方について学ぶ。 | 2年 |
| 家具の種類や核の仕方について学ぶ。 | 3年 | |
| インテリア装備 | 内部空間の材料の種類や施工法、建築の力の流れ等について学ぶ。 | 3年 |
| 課題研究 | 自分たちの希望するものづくりに取り組む。 | 3年 |
11月10日(水)熊本大学工学部百周年記念館にて、熊本県内の工業高校の生徒を対象とした研究発表会が行われました。本校からはインテリア科3年生が参加し、日ごろの研究の成果をプレゼンテーションしました。結果は惜しくも「奨励賞」に終わりましたが、「プレゼンテーションの技術は一番だったのではないか」との声も聞かれました。

