松ヶ鼻というのは写真の出っ張っているところです。ここにも不思議な伝説があります。平家の落人(おちゅうど)で庫人行綱という殿様の奥方になる松より姫と言う人が主人行綱の後を追って天草へ便船で来られました。ところがその奥方が立派な衣装を着ておられ、船頭たちが着物を盗み死体を松ヶ鼻に埋めてしまいました。その後幾日を経て昭和7年頃、ある若い娘に妙なことが起こりました。天草郡の深海地区のある農家の娘に「妻が大道という所におるで、わしと一緒にまつってくれぬか」という庫人行綱のおつげがありました。娘からこの話を聞いた深海の漁民は、赤旗をたて松ヶ鼻へとやってきました。この様子に大道の人たちは何事かと驚いて、聞くと娘の話を鼻されました。そして漁民達は松より姫の埋められた場所を探しましたが、いくら探しても見つけることが出来ませんでした。そこで行綱のお告げがあった娘を連れてきたら埋められている場所が分かるのではないかということになり再びその娘を連れてきました。娘はしばらく思案した後「ここ」とさしました。早速漁民達は娘が教えた場所を掘ってみると真っ黒になった骨がでてきたので、それを庫人神社に一緒に納めたそうです。しかし今でも松ヶ鼻で着物を着た女の人の幽霊を見る人があとをたえません・・・。